第4章 ★ 初めまして ＊ 夢主視点 ★ ③ ★

「んじゃ短いのか長いのか知らないけどよろしくー」



そう言えばお兄さんにまた睨まれた



いや、だからそんなに睨まないでくれないかな




「…」

ロー）「…」




お互い見つめ合って無言なんだけど

このお兄さんと密室で無言って居心地悪過ぎじゃ無い？



いや、敵か味方も分からんこの状況で休めないんだけどさ！





よし。別の会話をしよう

今はそれしかする事ないし


他に思いつかない





「あ、そう言えば、なんで私ここにいるの？」

ロー）「…うちのクルーが釣り上げた」




やっぱり聞けば答えてくれるんだなー

拍子抜けだ


どうやって情報を得ようか考えてたのに…




ってか…くるーが何か分からないんだよなー
人の名前かな？


あれ？いや、待って
このお兄さん今なんて言った？



「…くるーが釣り上げた？」

ロー）「あぁ」

「何それ。私晩飯なの？」

ロー）「この時間なら昼飯だが…晩飯になりたいならもう少し肉をつけろ。食う所もねぇじゃねぇか」

「あら、失礼ね。私自分で言うのもなんだけど、いい体してると思うんだけどなー」

ロー）「自分で言ってたら世話ねぇな」

「えーいい体じゃない？出てる所は出てて引っ込んでる所は引っ込んでる。くびれだって…」

ロー）「しつけえぞ」

「…あーなら治療してくれた人は？その人達にお礼言いたいんだけど」




とりあえずチェンジだ！チェンジ！
このお兄さん面白いけど怖い！
状況的に怖い！


ふざけ過ぎたかな？



お兄さん以外を寄越してくれ！

って思ったのに…




ロー）「俺が治療した。俺は医者だ」






お兄さんの言葉に目を見開いた




…おぅ…





え、こんな⋯顔で人殺せそうなお兄さんが？
刀を持ってる医者って…怖すぎなんだけど
あ、いや綱手様もある意味怖かったなー
…刀は持ってなかったけど…


ってかお兄さんが言ってた『治療してやった』ってそう言う事？

この怖いお兄さん《が》治療してやったって事？




私、てっきり治療した人は他の人で


このお兄さんただの見張りだと思ってた…けど…








まじ？