第14章 ★ 手合わせ * 夢主視点 ★ ① ★
「…ここまでは皆、大丈夫?」
ロー)「あぁ」
シャチ)「俺も大丈夫」
ペンギン)「俺も」
イッカク)「私もー」
ベポ)「なんとなく、大丈夫!」
皆の返事に安心した
では張り切って行きましょ!
「なら続けるね!鈴取りってのは下忍のチームで担当の上忍から鈴を取るって言う単純な事なんだけど…これがなかなか難しくてさぁ。下忍に成り立ての3人から4人で1チーム。でも上忍が持ってる鈴は2つ。鈴を取れなかった人は昼飯抜き。確実に1人か2人飯抜きが出てくる訳!普通に考えたらご飯食べたいじゃん?なにも知らされてなくて朝から何も食べるなって言う上忍の指示に疑いなく従ったからさ。皆お腹すいてる訳。わかる?しかも相手は私達より遥かに経験のある上忍。普通に取れる訳ないでしょ?」
私はあの時の修行を思い出してため息を付いた
あの時は大変だったなー
シャチ)「上忍ってそんなにやばいの?」
シャチの言葉に一瞬目を見開いて少し顎に手を当て首を傾げる
「んーそうだな…この世界の強さのレベルって言ったらいいのかな…それがよく分からないけど…あ、ローVSあなた達4人って考えてたら勝てそう?」
「「「「無理だな/ね」」」」
「じゃ、そう言う事だねぇ」
ロー)「…」
私は机を肘をついてあごを乗せてローを見た
「ローが強いのはなんとなく分かるけど…皆で戦っても勝てなさそう?」
ローを見てから皆の顔を見回した
「皆で戦うんだよ?勝てなくても1発ぐらい入れれるんじゃない?」
ロー)「なるほどな」
ローがニヤリと笑ったのを視界の端に見えて視線を向けた
「あ、理解出来た?すごいね!」
ロー)「飯抜きってのも面白いな」
「だよねー。でもしんどいんだよ…だから修行なんだけどね」
ベポ)「待って待って!分からない!」
私、今笑ってるけど笑えない
ローがこれだけの情報で理解すると思わなかった
情報与えすぎた?
そんなに話したかな?
しかもご飯抜きの事も理解した
…この人こわいな
そんな事を思っていたらベポ達が焦りだした
私はローに向けてた視線をベポに向けた
「これは勝てそうにない相手に対してどう戦うか。こっちは3人か4人いるんだよ?あ、なんなら、私VSあなた達でやってみる?」