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いろいろ詰め合わせ(短編)

第6章 新しい恋(二口堅治)


二口side


いつも通り朝練にきて、練習をする


考え事をしていたせいで寝れなくて、調子が悪い



(いや、寝てないせいだけじゃない、、)



遠足から帰ったあと、菊川に謝罪の連絡を入れ、自分の中にある気持ちの整理をした



(まぁ、まだ混乱してるけど、、)



自分が好きだと思っていた子への告白からの玉砕、からの菊川からの告白未遂


遠足前日の自分の姿と重なり、思わず菊川の言葉を遮ってしまった



少しの罪悪感と、自分のぐちゃぐちゃの気持ちを紛らわすかのように練習をする




ピーっ!



「休憩〜!」


合図がなり、全員に号令をかける



(水かぶりに行こ、、)


外の水道のところへ向かうためドアまで歩き出す


「あっちー、、」



ドアまでついて、人影があることに気づく


「菊川、、!」


予想もしていなかった相手に、思わず動揺してしまった




「お疲れ、!これ、昨日の、!ありがとう、、!」



恥ずかしそうに紙袋を差し出す彼女


いつもと違う雰囲気なことに気づき、


「今日、、化粧、してる?」


「え、?」


顔を少し近づけ、菊川を見る

するとぼっ!と音が鳴るように顔を赤くして、俯いた



(な、なんだ、かわいすぎるだろ、、)



自分の目がおかしくなったのかと疑うほど、菊川が可愛く見える


「うん、、バレーしてる二口くん、、かっこいいね」


えへへ、と恥ずかしそうに小さく言う彼女をみて、はっきりとわかった



(あぁ、好きだ、、、)



「菊川は、、かわいいな、」


ぼそっと呟き、恥ずかしくなって顔を背ける


「え、!?」


「なんでもねーよ、!」


ちゃんと聞こえたらしく、さらに顔を赤くして俯いてしまった








「今日の放課後、、話がある、、」








そう言って、練習に戻った



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