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いろいろ詰め合わせ(短編)

第6章 新しい恋(二口堅治)


香澄side





まぁ、寝れなかったけど、、





眠たいのに寝れない一夜を過ごし、重たい体を起こして今日も学校に向かう準備をする



(今日からは、少し女子力あげて、少しでも二口くんに意識してもらうんだっ、!)



と意気込み、いつものカラコンに加え、少しだけメイクをして学校に登校する



学校が近づき、あと少しのところで


「香澄〜!おはよー!」


と理沙が後ろから走ってくる



「あ、理沙〜!おはよー!」


「え、今日なんか可愛くない??メイク??」


「へへー、わかる〜?
少しでも二口くんに意識してもらおうと思って、!」


「いや、もう二口くんも香澄のこと好きでしょ」


と真顔で言う理沙


「え、!?そんなわけないじゃん、!」


理沙の言葉に驚き、ブンブンと首と腕を全力で振る


「いやー、あれは絶対好きじゃないとできない行動でしょ」


とこれまた真剣な顔で言う理沙


「あれ、??とは?」


なんのことかわからず聞くと


「いや、あの水風船のときの連れ出し!からの体操服貸すやつ!それ!今持ってるじゃん!」


と二口くんの体操服が入った紙袋を指す


「えー、そうかな、、?
二口くん、って実は優しいから、、」


誰にでもするんだよ、という言葉を発することはできない
だって、悲しくなるから、、


一人で勝手に落ち込んでると


「はぁ、香澄も実は鈍感だったりして、、
まあいつも通り、頑張りなさいよっ、!」


そう言ってガッツポーズし、私の腕をとって学校へと向かった



学校に着くと、もうすでに二口くんは来ているようだった



(あ、朝練か、、)


体操服がないと困るのでは、と思い、体育館へ向かう


体育館へ着くと、キュッキュッと床と靴の音や、掛け声、ボールの音などが聞こえ、そっとドアから顔を出して覗く



(あ、、二口くん、、)



彼をみつけ、しばらく見つめているとそれはまあ、なんとかっこいいバレー姿



(また、、キュって)



ときめく心を抑え、声をかけれそうなタイミングを伺う




ピーっ!


とタイマーから音がなり、

「休憩〜!」

と二口くんがいう



そのまま二口くんは、「あっちー、、」と服をパタパタさせながらこちらへ向かってきた


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