第6章 新しい恋(二口堅治)
香澄side
その後のことはよく覚えてない
フラれたと思ったら、整理したらちゃんと言うから、と言われ、混乱しかしてない私
(わ、私のこと気になってるってこと、!?ええ?フったあとがめんどくさいからとりあえず告白止めた!?!?)
いつの間にか遠足が終わり、帰りは中田くんと葉月が隣の席になり、私は理沙と隣になった
理沙は疲れて、すぐ眠ってしまったため、1人でひたすらぐるぐると考える
ちら、と横の席に、青根くんと座る二口くんを見ると、窓の外を見ておりどんな表情か見えない
(ぜんぜん、、わかんないよ、、)
モヤモヤを抱えたまま、学校について家に帰った
ご飯もあまり喉を通らず、お風呂に入った
もう寝ようと思い、携帯をふと見ると、通知がある
開いてみると、送り主は二口くん
(な、なんだろう、、)
見たい気持ちと見たくない気持ちが葛藤して、しばらく固まったまま動けなかった
(えええい、!!!もうみる!!!)
思い切って、あけるとそこには二口くんにしては長い文章だった
『今日は、菊川の言葉を遮って、すまん
勇気を出して言おうとしてくれたことはすごく伝わったけど、今の俺にはまだ受け取れない
今は自分の気持ちに混乱してるけど、ちゃんと整理して話すから』
ポロポロ、と涙が溢れてくる
(やっぱり、、二口くんは、、すごく優しい人、、
フラレたって、私は二口くんのことが好きだ、、)
彼のことを待つ、そう決めて、その日は無理やり眠りに落ちた