第6章 新しい恋(二口堅治)
香澄side
少し変な様子を見せた二口くんだったが、そのあとはみんなでバーベキューを楽しみ、しっかりマシュマロまで焼いて食べてバーベキューを終えた
そのあとは自由時間で、ボールを持ってきた男子はサッカーしたり、近くの川で遊んだりしている
二口くんの姿を探すと、ふざけて青根くんになにかやらかしたのか、逆に抱えられて川に沈められようとしている
「やば、男子楽しそ」
「ほんとだ、二口もいるじゃん」
と私の隣にくる葉月と理沙
しばらく、男子のバカな様子を3人で笑ってみていると
「おーい、菊川さんたちもこっちおいでよ〜!」
と中田くんが私たちを見つけて、手を振る
「えー、着替えないもん!」
葉月が少し嫌そうに言う
「あ、じゃあこれは!?水風船!!」
と中田くんはどこかの班が買ってきた水風船を掲げて、笑っている
「えー、、」
とまだ乗り気じゃない私と理沙
それとは逆に目が輝きだす葉月、、
「え、やりたーい!いこ!理沙!香澄!」
いえーい!と私たちの手を取り、川の方へ向かう、、
「やだやだー!着替えない〜!!」
全力で嫌がるも、結局理沙も乗り気になり、私も楽しくなり、水風船を男子に当てまくって楽しんだ
「くっそ〜、、」
「俺らも負けてらんねーぞ、!」
と川の水でベッタベタになった男子たちが急にわたしたちを狙い始める
「え、!?やめてよ!?」
「ちょっと、ちょっと、!」
結局楽しんで嫌がるふりをする私たちを追いかけてくる男子たち
勝てるわけもなく、投げられた水風船はわたしに当たった
バシャッ!
「きゃっ、!うわー、!ベタベタ!」
つめたーい、!と思い、水風船をぶつけ返そうとすると
「香澄、!ちょっと、!」
と止めようとする理沙
「え?」
という言葉とともに引かれる手
その先を見ると
「二口くん、!?」
「いいから」
と振り向かずに言う彼は、
(怒ってる、、?耳が赤い、、?)