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いろいろ詰め合わせ(短編)

第6章 新しい恋(二口堅治)


二口side


そのあと、バスの中で菊川とお互いをからかい続け、いつの間にか目的地へ着いた


バスを降りて、全員でバーベキュー場へ向かい、そのままバーベキュー場の説明を軽く受けて、班ごとの活動になった



「じゃあ私ら女子3人で野菜切ったり、テーブルの準備したりするから、火起こしお願いね〜」


と葉月ってやつが言う


「おっけ〜」

と中田が返事をする


野菜を持って切る場所へ向かおうとする菊川


「お前、切れるのかよ」


と声をかけると


ぷくっとほっぺを膨らまして、


「切れるよ!」


という


(なんかかわいいな、おい、)


と思わず思ってしまった自分に少し驚く


「香澄は、自分でお弁当作ってるんだよ〜?」


と理沙ってやつがいう


「え!?そうなの!?」

中田が驚きの表情で、菊川を見る


「あ、うん、自分で作ってるよ」


「すげ〜!こんど俺にも作ってよ」


(は?)


少しイラッとして、断るだろうと思い菊川をみる


「んー、まあ弟のも作ってるし、1つくらい増えるのはこまらないし、いいよ、?」


と予想外の答えにさらにイラッとして


「よっしゃー!じゃあ「だめだ」」


「「え???」」


思わぬ聞こえた俺の声に、驚きの声をあげる中田と葉月ってやつ



「い、いや、だから、だめだ」


そう言い切って、

「ほら、早く野菜切りにいけよお前ら、
中田、お前も早く火おこし行くぞ」


と強制的に話を終わらせ、みんなを移動させる







(おいおい、なんだよ、これ)





自分の中にある謎の感情に、戸惑いながらも火起こしを終わらせて、残りのバーベキューを楽しんだ




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