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いろいろ詰め合わせ(短編)

第6章 新しい恋(二口堅治)


香澄side



二口くんと二口くんが好きな子のデートのことで、少しもやもやしつつも遠足で一緒な班になれたことが、本当にうれしくて、テストを何とか乗り越えた私



(そ、そして、明日はついに、、!!!)




最後のテストが終わるチャイムが聞こえ、浮かれモード全開でテストを回収される



「はーい、じゃあこのあと部活の人は部活へ〜
くれぐれも明日の遠足には遅れないように
じゃあかいさーん」


と少し間抜けな感じの担任の声が終わると同時に、それぞれでテストの出来を聞き合い始める



「理沙〜、できた〜??」

と窓側の前から四列目の私の斜め後ろに座る葉月が4つ隣の理沙に聞く


「いや〜できなかった〜やばいよ〜」


なんだかんだいつも成績のいい理沙は、余裕そうにできなかったと言っている


「葉月ちゃんはできたの?」

葉月の後ろに座る中田くんが葉月に問いかける


「いや、やばすぎる、、」

怒られるかも〜!!と青ざめる葉月をみんなで笑いながら見る



「お前はできたんかよ?」


とニヤニヤしながら二口くんが私を見ながら聞いてくる



「え、!?い、いや、、私もやばい、、」



いきなり声をかけられて驚いたが、テストの出来を振り返ると思わず青ざめてしまう



「ぶっ、、おま、ぶっす、顔!」


ケラケラと笑いながら私を見る二口くん


「うわ、!ひど、!!二口くんこそできたの?」


話せていることに喜びを爆発させないよう、冷静を装い、聞き返す

まだ私の顔で笑っている二口くんは


「なんとかなるっしょ」


とニヤリとする



すると、黒い影がぬっとあらわれ、思わずわたしは


「きゃっ、!」


と驚いて横を見る



「青根くん、、」


チラッとこっちを見た後すぐに、二口くんに視線を戻して目線で圧をかけている


「あ?、あー、部活か、そうか、行くぞ」


と何も言われなくても察して、ササッと準備をして部活に向かう



すると、教室の入り口のところで「あ、」とこちらに視線を戻し


「明日な、ぶす」


とニヤリとしながら手を挙げて、教室を出ていった



「ま、またね、、」



聞こえるはずのないタイミングと声で返事をする



(ああああ、明日楽しみすぎ、、!!)



とルンルンで部活に行って、家に帰った


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