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いろいろ詰め合わせ(短編)

第5章 年上彼女(上鳴電気)


上鳴side



あのあと、何度か人目を盗んで触れるだけのキスをした



しばらくして花火も終わり、人混みの流れに身を任せ、ゆっくり帰り道を歩く




「香澄、家まで送る」


そう言ってはぐれないように、腕にしがみつく彼女の頭をぽんぽんとする


さらにぎゅっとしがみつき、

「、、だ、、た、い」

と何か呟く


「え、?」

聞き取れず、もう一回聞きなおす



「まだ、少しだけ、一緒にいたい、、」


下唇を噛み、俺の腕に頬を押し付け、甘えてくる


「、、かわいすぎだろぉ、、」


思わず口から出た言葉、と抱き締めたいという欲望





少し考えた結果、、



「じゃあ、明日学校が終わったら、迎えに行くからそのままおれんちいこ?」


と誘うと

「明日から学校ないよ?」

と、きょとんとした顔で返ってくる


「え?そうなの?
じゃあ朝からおれんちくる?」


と流れで言ってしまい、すぐに訂正する


「い、いや、!朝からじゃなくて昼からでも、!
なんならどっかいく、!?」

少し焦る俺に対して、クスッと笑う余裕な彼女



「朝、迎えにきてくれる、、?」



お得意の小悪魔笑顔



もちろん答えは、、



「当たり前だろ、10時に迎えに行くから待ってて」







そうして、名残惜しい気持ちを抱えて、軽くハグとキスをしてその日はわかれた




帰り道、。



(あれ、、?
付き合うって言ったっけ、、?
言ってなくね!?!?)



と1人で、うわぁぁぁあ!となって帰った



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