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いろいろ詰め合わせ(短編)

第5章 年上彼女(上鳴電気)


香澄side


電気が飲み物を買いに行ってくれてる間、少し考えてた

でもしばらくして、男2人が声をかけてきて、最初は無視してたけどだんだんエスカレートして、ついに手を掴まれ無理やり連れてかれそうになる


「やめてください、!」

「いやー、ちょっとくらいいいじゃんかー」



電気と手を繋いだ時とは、全く異なる感触に寒気がする


「やめてください!本当に!」

全力で拒否しても、男の力に勝てるわけもなく、引きずられながら連れてかれそうになる


(電気、!たすけて!!)


心の中で必死に叫んだそのとき、


「おいおい、俺の彼女になにしてくれちゃってんすか?」


と電気の声


え?と思ったときには、視界は彼の背中でいっぱいになっていた




(わ、わたし、、!電気のこと、、、)




自分の気持ちに気づいた瞬間、さっきのショックを受けなかったことも納得がいく


電気が男2人になにかを話し、逃げてくようにどこかへいったのを確認する


「こ、怖かった〜、、」



と電気にしがみつく

フワッと彼の匂いがして、私はまたキュンと心がときめくのを感じた



(ああ、やっぱり、わたし、、)



「香澄、!1人にして本当にごめん!
怖かったよな、、」


申し訳なさそうに言って、しがみつく私の頭をぽんぽんとする


(なによ、、わたしにはドキドキしないの、、?)


と少し悔しい気持ちがして、思わず


「わたし、、いま、電気に抱きついてるよ、、?」


と見上げて、自らアピールする


すると、電気はボワっと体が熱くなり、今の状況を把握したようだ


「い、いや、、そ、それは」

とワタワタしている彼に、ふふっと思わず笑ってしまうと


ドォォオンっ、パラパラパラ

と花火が始まった



「あ、始まった、!電気、行こうよ!」


と彼の腕に絡みついたまま、花火を見るためにベンチに座ったのだった


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