第1章 素直になれば(宮侑)
侑side
探し回っていると、ちょうど更衣室の方から
制服に着替え直した香澄がでてきた
(あーー、イライラする、、)
「おい香澄、ちょっとこいや」
後ろから近づき、腕を掴んで、返事を待つことなくある場所へ向かった
あまりに急なことで驚いたのか、しばらく大人しくついてきていた香澄だったが、ハッ!と我に返って
「ちょ、ちょっと侑!?え!なに!?なんやねん!あつむ!」
振り解こうとするが、当然男の俺に敵うはずもなく
途中で諦めて、大人しく引っ張られながらパタパタと走っている
そんな俺は、怒りで理性を失って、何も考えてなかった
ただ一つのことを除いて、、
引っ張ってきた先は、ベッドのある保健室
放課後のこの時間帯は、保健室の先生はもういないことを知ってるし、保健室の先生と仲がいい俺は、鍵を持っている
「え?なんで鍵持ってんねん!て、ちょ!あつむ!」
頑なに入ろうとしない、香澄を
「チッ、、」
と舌打ちをして抱きかかえると、香澄は「きゃっ!」と小さく叫んだ
ガラッ
イライラしながら、有無を言わさず抱こうと彼女のネクタイを外す