第1章 素直になれば(宮侑)
侑side
「関係ないやん」
と冷たく言い放ち、帰っていった香澄が忘れられない
(俺、なにやらかしたん、、?)
部活の途中、あまりにも調子が悪すぎて
気分転換のため、外周をすることにした
考えても考えてもわからんし、部活もうまくいかんくて
北さんに「ちゃんとやんねん」って怒られるし、、
(香澄のことんなると、ほんまあかんわ、、)
すると、
「香澄〜〜!」
とグラウンドで誰かが、あいつを呼ぶ声が聞こえて、
そちらの方を見る
「きゃ〜!やめてよ!もうっ!」
と水遊びをしている部員に巻き込まれて、
練習着がずぶ濡れになっていた
(透けてんねんけど、、)
少しイライラして、助けに行こうかとしばらく見ていると、
キャプテンらしき人が走ってきて、ジャージの上着を貸していた
香澄はペコペコとしながら、
顔を赤らめて、そいつを見上げていた
(ああ、あいつは新しく好きな人ができたのか、、)
と、ショックと同時に、なぜか怒りが込み上げてきて、
校舎の中に入っていくあいつを追いかけた