第5章 年上彼女(上鳴電気)
香澄side
夏休みの補習、最終日だったこともあり、学校は14時に終わって家に帰ってきた
(17時まで時間あるな〜)
浴衣がチラつくが、探すのも面倒だ、と思っていると
「香澄〜、今日花火大会行くの〜?」
とお母さんが聞いてくる
「行く〜、電気と〜」
「あら!!電気くん帰ってきてるの〜!
てか、花火大会行くなら言いなさいよ!浴衣着ないと、!」
と言って、バタバタとしだす
「いや、いいよ、浴衣めんどうだし、、」
「なーに言ってんの!せっかくなんだから着なさいよ!
着せてあげるから!」
とても嬉しそうに話し、準備をしだすお母さん、、
(まあ、いいか、)
と思い、着付けや髪のセット、化粧をしているといつのまにか17時になろうとしていた
♪〜
携帯が鳴り、確認すると
『着いたから準備終わったら、出てきて♡』
と電気からのLINE
『もうすぐで出るね』
と返して、カバンの準備をする
「いってきまーす、お母さん、ありがとう!」
忘れ物がないかをチェックしながら、お母さんにお礼を伝えると
「いいえ〜!お父さんにはうまく言っとくからちょっとくらい遅くなってもいいからね⭐︎」
とウィンクしながら、顔を出す
「はいはい」
適当に流し、下駄を履いて、外に出る
「お待た、せ、、」
朝の様子とは違い、髪のセットもされ、ジャージではなく私服の電気に少しキュンとなった気がした
電気も口をポカンとあけて、私をみている
「、なによ、」
なんだか恥ずかしくなり、俯いて顔を見られないようにする
「、いや、、可愛すぎて、、」
と、少し顔が赤い電気は言う
照れ隠しのつもりで
「電気も、、いつもより、かっこ、いいよ、?」
と伝えると
「ばっ、、ちょ、、まじかよ、、」
とさらに顔が赤くなる彼
(なんか、かわいいじゃん、、)
急に母性本能をくすぐられ、冷静を取り戻した私は、
「行こ」
といって歩き出す
「、香澄、!まってよ!」
と少し遅れて、追いかけてくる
(なんだか、楽しみになってきた!)