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いろいろ詰め合わせ(短編)

第5章 年上彼女(上鳴電気)


上鳴side


(よしっ、準備オッケー)


と家を出る準備をする

夏休みの帰省は、毎日あの子に会うって決めたんだ

登校の時間、15分だけでも一緒に過ごしたい
彼女に年上の彼氏がいることも知ってるし、あの子がその人のことをすごい好きなのも知ってる、、


(虚しいけど、、)


でも、その人とうまくいってないぽいし、俺にとったらそれはこの上ないチャンスである


(押しあるのみっ、!)


そう気合を入れて、彼女の家へ向かう





しばらく待っていると、ガチャ、とドアが開き、まだ眠そうな彼女が姿を現す


「香澄〜!おは〜!」

と超元気にあいさつをすると、眉間に皺を寄せて少し嫌そうな顔をする

一緒に登校するのも今日で4日目

ついに、今日は花火大会がある日、、

(頑張って誘わねば、、!)


いつも通りを装って、駅まで歩く

楽しい時間はあっという間に過ぎるもので、あと3分ほどで駅に着いてしまう

ふと横の掲示板を見ると、花火大会の案内

(チャンス、!)


「あ、そうだ、香澄さ、、」

「ん?」

「今日、夕方なにしてる?」

「え、?」

「これ」

と花火大会の案内を指差す



すると少し苦い顔をして


「、、なんもないよ、」


と答える彼女


これは、、そういうことか、!?と思い、逆にテンションを上げて誘いに行く


「じゃあ、!俺と一緒に行こう!」



すると、しばらく考え、吹っ切れたような顔で

「うん、いいよ」

と答えた



まさかOKをもらえると思っていなかった俺は、周りに人がいるのも気にせず、超喜び、17時に迎えに行く約束をして彼女がホームまで行くのを見送って、家に帰った


(、おっ、しゃー!!!
彼氏なんかより、俺がめちゃくちゃ楽しませてやる!)


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