第1章 素直になれば(宮侑)
香澄side
侑と連絡を絶ってから2日が経った。
さすがに何か違うと感じているのか、いつも以上に関わってこようとしている
「香澄〜〜」
(無視)
「おーい、香澄〜、なんで無視すんねん」
(無視)
すると前から、侑のファンの子たち4.5人がきた
「あ、あつむ〜!今日一緒に帰ろうや〜!」
「え〜、私と帰らへんの〜?」
それを利用して、昨日侑をかわしてきた
がしかし、今日はうまいこといかず、女の子たちをかわしてついてくる
「なぁって、!」
手を掴んで、無理やり私の前に立ちはだかる
「、、はぁ、なに?」
とさすがに無視しきれず、尋ねる
「なに?じゃないねん!こっちがなんやねん!
俺、なんかしたならはっきり言ってや!」
(はぁ?約束破ったんそっちやん)
と思いながらも、もう関わりたくなかったわたしは
「あんたに関係ないやん」
と冷たく言い放ち、腕を解き、帰った
・・・
次の日、昨日までとは全く変わって、一切話しかけてこなくなった
(これでもう治のことも忘れられるのか〜)
考えながら、部活の準備をする
(侑との関係もこれで終わりやな〜)
と思ったとき、なぜかもやっとした自分がいた
わたしは、治のことを忘れるため、いつも以上に部員と関わり、部活を充実させた