第4章 甘い匂い(相澤消太)
相澤side
正直、根津校長に
「新しい事務員の見学対応任せるネ」
と言われたときは、
(新しいクラスを持ち始めて忙しいのに、何を頼むんだ)
と思ったが、、、
事務室を開けて、新しい人の顔を見て、驚いた
中学の時に好きだと言ってくれた子だったから
(いや、、きっとあの時、こいつと俺も同じ気持ちだった、、と思う、、)
あまりの衝撃で固まったままだった俺たちは、酒井さんたちに助けられて、学校の案内のために歩いていた
ぼーっとなにか考えながら、隣を歩くこいつを見て思う
(きれいになった、、、)
「おい、、、?、おい、菊川、聞いているのか」
そう話しながら、俺は菊川と出会った時のことを思い出していた