第1章 素直になれば（宮侑）

侑side

俺がずっと好きな女は、双子の片割れがずっと好きだ


それに気づいたのは、中学の時だったし、
だからといって何かが変わるわけではなかった


俺は俺で、来るもの拒まず去るもの追わず
のスタンスを取っていたから。


でも、高校に入ってある日の放課後、
たまたま好きな女が、サムの話をしているところに鉢合わせた


これはチャンスだ、と思って、ほぼ無理矢理、
そういう関係になった


ただ一つの条件だけを約束して。


それを破ってしまったのは、角名に俺たちの三角関係を気づかれた時で、

サムが香澄のことを好きにならなければ、
香澄がサムの女になることもない、

という俺のずるい考えのせいで、、



そのあとも何も変わらず、俺たちの関係は続いていたし、
これからも変わらないと思ってた





しかし、ある日突然、香澄からの連絡が無くなった。