第1章 素直になれば(宮侑)
香澄side
私、菊川香澄は、超絶モテ男・宮侑とは
いわゆるセから始まるそういう関係である
そのことの発端になったのは、私が治のことが好き
っていうのをちょうど聞かれてしまい、
バラされたくなかったら言うこと聞きや、からの流れが始まり
顔はカッコいいし、正直モテるのは治より侑やけど、
私はやっぱり治が好き。
中学の時に、いじめられた私を助けてくれたから。
その時から、話す機会が少しずつ増えて、今では遊びに行けるくらい仲良くなったのに、、
正直侑は、顔はいいしバレーもうまいけど、超女好きだし、絶対性格悪いし、、
(現に人の弱み握って、人の恋路を邪魔してくるくらいだもんね)
そんなことを考えながら、今日も放課後にサッカー部のマネージャーの仕事が終わって、片付けと着替えのためにグラウンドから更衣室に向かう
その時に、バレー部が練習してる側を通るんだけど、
今日は、たまたま聞こえた会話が角名くんと治、侑が話してるところだった
「ツム、香澄とどうなったん?」
と角名くん
わたしの名前が聞こえて、思わず立ち止まって聞いてしまった
「いや〜めっちゃ身体の相性ええねん、もういつも最高!
サムはなんかないん?」
「うっさいねん、お前キモいで」
と、ドン引きの治の声
その時、私は固まってしまい、しばらく動けなかった
というのも、侑とセの関係が始まる前に
脅されてる時点での、私からの唯一の条件が
『治には言わない』
だったから。
ショックと、腹立たしさによって、その日から侑への連絡を絶った