第2章 再会(澤村大地)
澤村side
帰り道に、話を聞くと、以前足を捻ったことを始まりとして、怪我が続き、最後の大会に出られなくなってしまったのこと
(それは悔しいな、、)
最初は、普通に話していたものの、だんだんと泣きそうになってしまいには、ポロポロと泣き出してしまった
「ご、ごめっ、、こんなとこ見られたら、澤村が悪く見えちゃう、よね!ごめんっ、!」
と泣きながら謝る彼女
「そこにある公園で座るべ、落ち着くまで一緒にいるから」
と伝えると、小さくありがとうといって、俯いている
公園について、しばらく話をしていると、暗くなってきた
「そろそろ帰ろっか、澤村、本当にありがとう、、」
すこし照れながら、辛そうに笑う彼女
「いや、ぜんぜん、、
あ、!そうだ、誕生日おめでとう!」
直接言えたことに、喜びを感じていると
「ありがとう、誕生日にこんな知らせ聞くなんて、、
私そんなに悪いことしてないのに、、ずっ、、」
とまた泣き出してしまった
「ご、ごめん!そんなつもりじゃ、、!」
と言った瞬間、彼女は俺の胸に飛び込んできた
「ごめ、、ちょっとだけ、、ずずっ」
泣いてしまっている彼女を、慰めなければ、と思いながら
俺は、彼女を抱きしめたい欲とずっと葛藤していた
しばらく背中をさすっていると、落ち着いてきた菊川
「本当にありがとう、、もう大丈夫、、」
と離れようとする彼女を、俺は引き寄せた
「俺だって、、男だよ、、」
(何を言っているんだ俺は、!)
恥ずかしくなりながら、抱き締めると、小さく抱きしめ返してすぐに押し返してきて、離れた
「帰る、、」
「おく「いい、一人で帰る」」
送るよ、という言葉はかき消され、走るように彼女は帰っていった
次の日から、菊川は俺を避け始め、卒業するまでもそれからも話すことはなくなった