第17章 名前も知らない彼(ホークス)
香澄side
いきなり手を引かれ、会場の隣にあった事務室のようなところに連れてこられた
「ホークス、、?」
酔いが回ってフワフワとしているが、彼の様子がいつもと違うことに気づき、少し気持ちがすとんと落ち着いていく
「すごい、格好ですね」
目を細め、少し皮肉っぽく言う彼
「、どういう、意味」
「俺以外の男にも簡単に襲われそうってことです」
決して広くはない密室で、ジリジリと端に追いやられている
「な、何言って」
(なんか、やっぱりいつものホークスじゃない、)
少しピリッとした雰囲気に、思わず警戒してしまう
「なんですか?
そんな警戒して、
さっきまで、色んな男に楽しそうに愛想振り撒いてたじゃないですか」
表情は笑っているはずなのに、怒っているような雰囲気
「ホーク、きゃっ、!」
ついに壁にあるソファまで迫られ、気づかなかった私はほぼ尻もちをつくように、そこに座る形になってしまった
立ち上がろうとしたその時
「んっ、!?、ッ、、んん、」
いきなり口を塞がれ、口内を熱く掻き乱す彼
「、フぅ、、ン、、ぁ、、」
酔いと久しぶりの感覚に、身体が一気に熱くなっていくのがわかる
体の力が抜けて、ホークスに押し倒された
「、ホッ、、くす、、んんっ、、」
さらに深くなるキスに、頭がクラクラして理性を奪っていく
彼の首に腕を回して、少し力を入れると
「はぁ、、香澄さん、これ以上は俺も歯止めきかないです」
と少しだけ口を離して言う
「ホークス、、しよ、?」
体が熱くなって、彼の舌に絡め取られる度に子宮がキュンと鳴っていて、早く彼と繋がりたかった
(いつものように、、求めてほしい)
「きゃっ、!!」
「はぁ、」とため息をつくと、私を抱えて、部屋を出ようとする
「ちょ、ちょっと!ホークス、!?おろ「無理」
それだけ言うと、会場の外へ出て
飛んだ
「きゃぁぁぁあ、!!」
酔いは一瞬で冷めた