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いろいろ詰め合わせ(短編)

第17章 名前も知らない彼(ホークス)


香澄side



「あ、香澄こっち〜!」


ブンブンと細い手を振り回す理沙の格好を見て驚く


「す、すごい格好、!」


大きく空いた胸元に短いスカートのサンタの衣装に、ロングブーツ



「いやいやいやまって!その格好はなに!」



「え、これでもおしゃれした方なんだけど、、」



「むりむり!よかった!少し早く集合して!」



といって、私の手を引いていく彼女




・・・




「い、いやだ、、」


「香澄、!かわいいよ〜、!!」



似たようなサンタの衣装に、理沙がプラスしたいつもより少し濃いメイクに自分で鏡を見ることすら、眩しく感じる



(、、でも、、こんなキラキラ初めてで、なんか女の子って感じ、!)



久しぶりに会う彼のことを思い、褒め言葉が出るよう少し期待して会場へと向かった





・・・





すでに人が30人ほど集まっていて、ガヤガヤしてる中に理沙と一緒に入ると、すぐそこにいたのはホークス



みんなに囲まれて、楽しそうに話をしている



「あ、!ナンバーツー!ホークス!」



隣にいた理沙が大きな声で言うもんだから、そこにいた人がこちらを振り向く


その中にはもちろん彼もいる



「あ!、っ、香澄さん、」


私の顔をみて嬉しそうにした後、目線が下にいって一瞬固まる彼



「じゃーん!かわいいでしょ、私がしたの〜!」



周りにいる人たちが小さく「かわいい」と言っているのが聞こえて、さらに少しだけ彼からの言葉に期待が増す



「似合ってます」



(え、?)



彼の顔は、いつも私にむけている顔じゃなくて、みんなに向ける営業スマイル



その瞬間恥ずかしくなって、理沙の手を引いて端っこへと逃げる



「ちょ、!香澄、!?どうしたの、!?」


「ちょっと、イラッただけ、、」




(なになに、!?


あの貼り付けた笑顔、!!


似合ってるって、、


あれが久しぶりに会う態度、!?)



「理沙、、」



「ん?」




「今日は飲む」



「やったー!そうこなくっちゃ!」




そのあと、理沙と2人でめちゃくちゃにお酒を飲んだ





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