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いろいろ詰め合わせ(短編)

第17章 名前も知らない彼(ホークス)


香澄side



「じゃあ、これで終わります」



2時間にわたる会議が終わって、それぞれに自分のところへとみんな戻っていく



今日のメンバーでは、私が最年少



(後片付けめんどくさい、、)



プロジェクターのコンセントや余分な椅子の片付けなどをしないといけない




(超特急で終わらせよっと、)




椅子に手をかけようとすると、赤い羽根がふわっと椅子を浮かせて元の場所へと運んでいく



「ホークス」



「なんですか?」



「余計なことに羽を使わないで、っ!」



振り向くとすぐ後ろに彼が立っていて思わず驚く



「、びっくりしたー、」


「香澄さん」


「だから名前、!」


10センチほど高い彼を見上げるとそのまま、口を塞がれる





「、んっ、、ちょ、、ンン、」





隙間から、にゅる、と熱い舌が入ってきて私の舌を絡め取る





「、ぁ、、ッ、、ん、」





頭がぼーっとするほどのキス




「、はぁ、、」




口が離れて、周りの状況を確認すると片付けも全部終わっていた




「しばらく、会えなくなるけん、よかよね?」



「うん、?な、なにを、?」



いきなりの方言に戸惑っていると、



腕を引かれて、彼の腕の中におさめられる




「え、、!?ホークス、??」



「俺のこと、忘れんといてほしか、、」



小さく耳元で発せられた言葉に、思わずゴクン、と生唾を飲んだ




「ホークス、、?」



ぎゅ、とさらに力がこもって、いつもと違う彼の姿に戸惑いが隠せない



「香澄さん、、俺、全部終わったら、あなたに言いたいことがあります」


「う、うん、」



身体が離れて、次は彼の真剣な目に捕われる


「ちゃんと、聞いてくださいね」


「き、きくよ?」



そう言うと、うん、と満足そうに笑って、もう一度ちゅ、と私に軽く片付けて


「いってきます、!」


と笑って会議室を出て行った








(な、、、な、、なんだぁ、!!!


あんなの、、ずるい、


いつまで経っても、忘れられないよ、、)







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