• テキストサイズ

いろいろ詰め合わせ(短編)

第2章 再会(澤村大地)


澤村side


とは言っても、話を始めてしまえば、思い出話に花が咲いた

「あの時の、顧問が超鬼でさ〜、、」

「そうそう!」

と、それぞれのクラスや部活の今だから言える話を、まだ同窓会が始まってもないのに暴露しあっている



しかし、その間にも他の席に座っている男たちが、菊川をみて、ざわざわとしている



確かに、中学の時から可愛かったとは思うが、
疎い俺はそんなことも気にせず、友達として菊川と関わってきた



菊川は菊川で、当時はすごいサバサバしてたし、
見た目なんかももっとショートカットで、男なんか興味ありません、
みたいな感じではあった


そんな感じでも、ある一定数の男子からは、恋心を抱かれていたと思う

実際、誰々が菊川に告白したって話は聞いてたし、。





(まあ俺も、結局いつの間にか好きになってたけど、、)




淡い恋心を思い出し、甘酸っぱい気持ちになっていると


「じゃあ揃ったんで、始めたいと思いまーす!」


と幹事役の石川が、前に立って仕切り始めた


石川と一緒に、幹事役をしている別の男が、

「20歳なった人は、ビールで!他の人はウーロン茶で!
これ回してって〜!」

と、それぞれの机に、飲み物が入ったグラスを適当に配っている



「菊川、お酒飲める?」

と聞くと、

「飲めるよー!任せて!」


と、超笑顔で、しかも周りに聞こえる声で言った

その瞬間、周りの男どもの目が変わったのに、俺は気づき、本能的に


(守らねば、、!)


と感じてしまった
/ 243ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp