第2章 再会(澤村大地)
澤村side
♪〜
【同窓会のお知らせ】
という成人式の後の中学校の同窓会のお誘いメールが来た
主催者は、好きだった子の親友の名前が書いてある
(じゃあ、あいつも来る、、?)
小さな期待と共に、参加します、と返事をする
しばらくして、同窓会に参加する人だけのグループラインに招待された
一覧をみると、ある女の子の名前があるのをみて、がらにもなく小さくガッツポーズしてしまった
そして、当日
居酒屋の入り口で、幹事役の石川葉月に、参加費を渡すと
「あ、澤村くんじゃーん!
爽やかイケメンくんが到着しましたよっと
あ、念のため両隣あけといてねん」
パチン⭐︎とウインクをして、超早口で話してくる
「はははっ!石川さん相変わらずだな〜!
俺、爽やかでもイケメンでもないべ!
よくわからんけど、隣あけとけばいいんだな」
と伝え、部屋にあがる
数人が来ており、「久しぶりー!」と声を掛け合った
しばらくして、ついにその子は現れた
「あ、香澄じゃん!久しぶり〜!」
と、俺の正面に座って、ずっと話しかけてきた女子が言う
「久しぶり〜!澤村くんも、!」
目があって、久しぶりと名前を呼ばれ、返さなきゃと思ってはいるが、、
(可愛くなりすぎだべ、、)
あまりにも大人っぽく可愛くなっていて、驚きのあまり、しばらく声が出なかった
「、、お、おう!久しぶり!」
「うん、久しぶり、!となり、、いいかな?」
と控えめに聞いてくる彼女とは、逆に
「もちろん!」
と食い気味に答える俺
(うろたえすぎだろ、、)