第16章 ヤキモチ(爆豪勝己)
香澄side
イベント当日
『もうそろそろ終わるよ〜!』と連絡してから、10分ほどが経った
「じゃあかいさーん!」
という、サークル長の言葉で各々散らばっていくメンバー
「香澄、楽しかったね〜」
「ほんと!理沙のおかげで楽しかった〜」
「今年もおそろいのサンタコーデできて良かった!」
「ね!来年は流石にこの丈むりかもね〜!」
と余韻に浸りながら、プレゼント交換でもらったプレゼントを抱えながら外へと出る
(場所的にあと5分は待つかな〜?)
「おい」
「え、!?勝己くん!?もうついてたの!?」
横から聞こえた彼の声に驚いて、彼の近くへと寄る
「あ、爆豪くんじゃん!久しぶり〜!」
理沙が爆豪くんに挨拶をすると、小さく「うす、」と頭を下げる
「じゃあまたね香澄!」
細い手をブンブンと振って、サークルのメンバーが集まっている方へと向かっていった
「それ貸せやァ」
「あ、うん、!ありがとう!」
私が抱えていたプレゼントを片手でヒョイ、と持つと、もう片方の手を私へと伸ばす
「ん」
「やった、!」
私はその手に勢いよく飛びつき、ひっつきながら私の家へと帰った
・・・
「その服なんだよ」
家に着いた瞬間、今までに聞いたことのない低い声に体が少し強張る
「え、??みんなこんなんだよ?」
サンタの服を着て参加していた私をこの上なく怖い表情で睨む
「他のモブを誘ってんのか」
「ちがっ、!なんですぐっ、!」
ドン!と壁に手をつき、私を至近距離で睨んできた彼に、言葉が出なくなった
「もっと強く、ここにつけるべきだったなァ、香澄?」
彼はスッと私の首筋を指で撫でて、目を細めると、ガブ、と音がしそうなほど強く首に噛み付く
「、っぁ!?、、ちょ、、やっ、、ンッ」
ピリ、とした痛みと共に、彼の足が私の足と足の間に捩じ込まれ、まだ敏感でない蕾のところへと自身の太ももを押し付ける
彼の口は胸のほうへと移動していき、膨らみが始まる手前で噛み付くように強く吸った
「あっ、!、か、つきくっ、、ン、」
熱くなってきた私を、熱が入り始めた雄の目でこちらを見て
「お仕置き、が必要だなァ?」
と笑った