• テキストサイズ

いろいろ詰め合わせ(短編)

第16章 ヤキモチ(爆豪勝己)


爆豪side


終わった後、タイミングよくご飯が炊けて、一緒にご飯を作ろうという彼女の手を引っ張る


彼女は驚いた顔をしながら、振り向いた



(クッソ、恥ずいけど)


「その日、ぜってぇ迎えに行くから連絡しろ」


と他のモブ野郎に見せつけてやろうと思い、勇気を出して言う




「うん、お迎え来てくれるの嬉しい、!」



(っ、!!)


満面の笑顔で、ありがとう、といって頭を撫でてくる香澄


(可愛すぎるだろクソが)



「やめろ!」



と頭を撫でてくる彼女の手を取り、キッチンへと向かった




・・・




イベント当日


開始時間からずっとソワソワして、モヤモヤが止まらない



(クッソ、まだ終わんねぇのか)



♪〜



携帯が鳴った瞬間、確認する


香澄から『もうそろそろ終わるよ〜!』と連絡がきた


歩いて15分くらいの所ではあるが、すぐにでも会いたい気持ちが大きくて、すぐ飛び出した


(ぶっとばす、!)




10分もかからず着こうとしたとき、各々散らばっていく人だかりの中に香澄とその友達が一緒にいるのが見えた



「は、?」


俺は目を疑った



(なんだよ、あの格好

誘ってんのか?)



一気にイライラが募り、そのまま手を引いて問い詰めたい気持ちを抑え、友達と話している彼女に声をかける



「おい」



すると、驚いた顔で振り向く彼女


「え、!?勝己くん!?もうついてたの!?」


もう寒いというのに露出の多いサンタの格好をしている彼女がこちらへと駆け寄ってくる



「あ、爆豪くんじゃん!久しぶり〜!」


と香澄の友達が同じ格好をしているのがやっと目に入った



「うす、」



「じゃあまたね香澄!」


友達は細い手をブンブンと振って、サークルのメンバーが集まっている方へと向かっていった


(随分と大きいプレゼントだな)


チラ、と横にいる彼女を見て、


「それ貸せやァ」


と抱えていたプレゼントを片手でヒョイ、と持つ


「あ、うん、!ありがとう!」


もう片方の手を彼女へと伸ばす


「ん」


「やった、!」


勢いよく飛びついてくる彼女と一緒に帰った





(帰ったら、、覚えとけやァ)







/ 243ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp