第2章 再会(澤村大地)
香澄side
菊川さんと呼ばれたことに驚いた私は
「わ、私の名前、、」
「あー、いつも体育館から高跳びが練習してるとか見えんべ!
そんでこの前、表彰されてるときに、名前呼ばれてたから」
少し照れくさそうにしながら、はにかむ彼
「ごめん、私名前知らなくて、、それに外周中だったよね、」
「全然!そんなことより、足ひねったべ?大丈夫か?
こちらこそ勝手なことしてごめんな」
助けてくれたのに、なぜか謝る彼
(謝るのは、私の方なのに、、優しいひと)
そんなことを思いながら、他愛もない話をして保健室へ連れてきてくれた
「じゃ、俺陸上部にだけ伝えて、そのまま部活行くわ!
先生、お願いします!」
ペコリとして、保健室を出て行こうとする
「あ、ありがとう!」
と伝えると、後ろを振り向き、さわやかな笑顔でおう!とだけ言って、行ってしまった
澤村、大地くん、、
バレー部キャプテン
さわやかで超優しい、、
(なんか、、すごく変な感じ、、きゅーって、、)
手当てをしてもらいながら、一連の流れを思い出して
恥ずかしくなっていると
「あら、恋ね♡」
となぜか嬉しそうな保健室の先生
「こ、これが、、」
と、ほぼ一目惚れのような形で、私の片想いは始まっていった