第13章 大人だけのお祭り(相澤消太)
相澤side
雄英高校の教員プラス1部のプロヒーローが集まって行われる研修のような不思議な会が1年に1度ある
もちろん生徒には内緒で、
(このタイミングでなにか起こったらどーすんだよ、、)
毎年、休もうかなと思うほど、超めんどくさい
しかし、今年は愛しい人も同じ場にいるということで少しだけいつもより嫌じゃない
チラ、と彼女の方を見ると、あちらも気付き「へへ」と笑っている
「、おい、ニヤけてるぞ」
隣にいたマイクがニヤニヤしながら言ってくる
「、、黙れ」
「お熱いねぇ~!くぅ!」
(本当に俺の周りにはにぎやかな人しかいないのか、、)
はあ、とため息をつくと、校長が話し出す
「みんなそろったね
内容は、メールで送った通りなのサ
じゃあ、こちらでチームを分けさせてもらったから、チームに分かれて話し合いするサ」
校長がそう言って、ディスプレイをだす
自分の名前を探すと、自分の名前の下に香澄の名前が載っていた
「事務や食堂の方々には、救助するべき役割でいてもらうのサ」
毎年行われる内容は違うが、今年は隠れ鬼ごっこのような内容らしい
(くだらん)
「俺たち今年も同じだな、頑張ろうぜ相澤ー!」
毎年謎にノリノリなマイク
「、勝手にやってくれ、」
同じチームであることに少し安心して、面倒な気持ちがほんの少しだけ消えた気がした
チームごとに集まり、話し合いが終わるとUSJへと向かう
「今年も勝とうぜぇ!?イエー!!」
「マイク、黙ってくれ」
話し合いの通りに各々散らばって、スタートの合図が鳴るのを待つ
チームの半分が見つけて捕まえる側、もう片方は事務員なども含む隠れながら逃げる側に分かれ、先に逃げる相手チームの人たちを捕まえたら勝ちのゲーム
(始まったら、香澄のところ行こう)
そんなことを思っていると
『それでは、スタートなのサ』
と放送がかかって、みんな動き出した
俺はもちろん香澄のところへとまっすぐ向かった