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いろいろ詰め合わせ(短編)

第13章 大人だけのお祭り(相澤消太)


香澄side


あのあと、2人で手を繋ぎながら私の家に着いて、すぐシャワーを浴びる私


(いつもより、ちょっとだけ念入りに、、

いやいやいや、!大人だし、もうそんな消太さんだって、そういうつもりじゃないかもだし、!?)


1人で勝手に妄想して恥ずかしくなってしまう
考えを吹き飛ばすように首を横に振って、シャワーを済ました


「消太さーん、、お先でしたよ、って、、寝てる、?」


ソファに座っている彼に近づいて、顔を見ると目を閉じてすやすやと寝ている


(学校のことやマスコミのことで、そりゃ疲れるよね、。)


めんどくさがりなはずの彼が、生徒のために頑張る姿を想像して、愛しくなった


(起こすのはかわいそうだけど、、)


「、、しょうたさーん、?風邪ひいちゃいますよおー?」


彼の横に座って顔を覗き込む


寝ていてもかっこいいその姿にしばらく見惚れる


(昔もかっこよかったけど、今の消太さんはもっとかっこよくて、、優しくて、生徒思いで、、)


そこでふいに、以前過ごした激しい夜を思い出し、ボワッと顔が赤くなる


(いや、だから、、!)


起きる気配のない彼に、顔をゆっくりと近づける


(一回だけ、、)


口を寄せ、あと少しのところで目を瞑ろうとすると、


ガッ


と腕を掴まれ、目を見開く彼
同時に髪の毛もグワっと逆立った


「わっ、!」


いきなり起きるなんて思わず、のけぞる私


「、おまえ、、」


一瞬にして状況を掴んだ彼は、すぐに個性を解いて私を憐れみの目で見つめてきた


「な、なにも、、してません、、」


自分の下心がこれ以上悟られまいと、目を逸らす


「、、ふっ、、」


するとそんな私を見て、小さく笑う彼


「な、なんでしょーか、、」


「バレバレだ」


そう言って、次は彼が私に顔を近づけて、優しく口を塞いだ


「ん、、っ、」


何度か啄むように口付けると、舌で私の口を割って口内を優しくなぞってくる


「、ンっ、、ぁ、、ッ」


久しぶりの感覚に、ゾワゾワと身体が疼き始めた

横に座って私の腕を掴む彼の腕を、キュと握りしめる


「、っん、、ンン、、」


すると、彼が私を押し倒し、私に覆いかぶさってさらに深く口付けてきた


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