第11章 文化祭(宮侑)
宮侑side
最近、あいつと一緒にいる時間が全くと言っていいほどない
「あああああああああ、、!」
「侑うっさい」
「しゃーないやん!!もうずっと香澄に触ってないねん、、!」
冷たい目を俺に向けるクラスメイト
文化祭まであと2日
丸々一日が文化祭準備にあてられていて、どのクラスも準備のラストスパートで忙しそうだ
俺のクラスは、チュロス屋さんかなんかで、女子が映えるものを頑張って作っている
大道具担当の俺の班は、自分の仕事をほとんど終えて、暇になろうとしていた
(香澄のクラス行こうかな~)
そんなことを思っていると、携帯が震える
香澄と同じクラスの角名から、写真が送られてきた
「え、、、」
その写真には、腹チラしている胸元が緩くあいた制服を着ている香澄の姿があった
「え、ちょ、侑どこいくん!?」
いきなり教室を飛び出した俺を、元カノ兼元セの女が呼び止める声が聞こえるも無視して、彼女のもとへと走る
ガン、!
「あ、きた」
ドアを開けると、ニヤニヤした角名が手招きしている
当の本人は、口を大きく開けて驚いている
「侑、なにしてんの、!?」
えっろい格好でこちらへ歩く彼女
「香澄、かわええな~!、、じゃなくて!
!ちょっと!」
彼女の手を引いて、廊下へと移動する
「な、なんよ、、」
俺の様子が変なことに気づいたのか、身構えている彼女
そんな俺が発した言葉は
「その恰好はあかん」
だった
・・・
「だーかーらー!もう決まってんねん!今さら変えられへんわ!」
あのあと、ずっと言い合いが続いている
「そんな、えっろい格好しとったら、狙われるに決まっとるやろ!アホか!」
「そんなん考えるん、侑くらいやわ!へんたい!」
見ていたいけど、ほかの野郎には見せたくない俺
(今更なんてことも、、俺が変態なこともしってんねんけど、、、
イライラする、、、)
「もう、お前、ええわ、好きにしいや」
「なんでそんなこと言うん!?ちょっと、!?侑!?」
「うっさい、戻るわ、お前うざいし当分の間話しかけてくんな」
(そんな思ってもないのに、、)