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いろいろ詰め合わせ(短編)

第11章 文化祭(宮侑)


香澄side


ぐっ!とガッツポーズをして、治にこぶしをつきだす


すると、治は突き出された私のこぶしを握ると


「じゃあ、香澄、俺これからもお前のことあきらめずに思い続けるわ、振り向いてくれるまで」


という




「え!?」




(い、いま、!?治が、、、私のこと好きって、!?えええ!?)





パニックに陥る私を見て、大笑いしている治







「じゃ、また明日な」



そう言って、駅の改札に私を押し出す




「ええ、、!」



といきなり押され、驚いて後ろを振り返ると、そこには心なしか、顔と耳が赤い治がいた





(治が、、照れてる、)



「う、うん、、」




このまま一緒にいても、何の話をすればいいのか、同言葉を出せばいいのかわからず、そのまま改札へと向かう




状況の整理が、まったくできずに改札を通って、階段を上り、電車に乗る





(治、、、ずっと好きな子がいるって、、、それで私のことまだあきらめないって、、、)



思い出して、状況整理を試みるも、心も頭もぐちゃぐちゃになっていく一方の不器用な私



♪~



携帯が震えて、その送り主を確認すると、先ほどまで一緒にいた治



『香澄はいつも通り、笑っていてくれたらええよ』



いろんなことが含まれた優しい言葉に、心が温かくなるのを感じる



(どこまでも、治やな~、、)



♪~



もう一度携帯が震え、画面を見ると、侑の文字


『すまん、明後日も一緒に帰られへん』


その文章を読むと同時に、現実に引き戻される



「はあ、、」



思わずため息が出て、返信するのがおっくうに感じ、そのまま携帯の画面を閉じた


電車が動き移り変わっていく毎日見る景色を外を眺める





文化祭まであと5日


明日からは、部活も休みになって、それぞれのクラスでの準備が盛り上がっていく


あと2日乗り越えれば、授業もなく丸3日間全員で準備に取り掛かることができる



私は楽しみさと、少しの不安さを抱えながら、残りの準備期間を楽しもうと決めた




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