第10章 愛という名の呪い(五条悟)
香澄side
悟のもう片方の手は、私の腰を引いたまま、グリグリと下半身を私に押しつける
(あぁ、もう、、)
このまま彼に抱かれてしまえば、この隠したくて気付きたくない気持ちにも区切りをつけることができるかも
そんなことを思いながら、必死にクラクラする頭を覚醒させようとする
「んんっ、、ャ、っ、、!」
息をするのも許されないような深いキスに、足が震え始める
「、さ、、とるっ、、ンっ、」
上で固定された手はそのままで、びくともしない
「っ、、はぁ、、」
やっと離れたと思ったら、すぐに目を見つめられ動けない
「僕、香澄のことすきだよ、本気で」
「う、うそ、、」
「だからー、何回も言ってるでしょ?
そろそろ信じてくれないと、僕死んじゃいそうなんだけど
どれだけ我慢してると思って、、」
綺麗な顔と目と低い声が、自分に刺さりすぎて、もうこのまま抱かれてしまってもいいのではないかという思いがさらに大きくなって、飲み込まれそうになる
「で、でも、!」
「でもじゃない」
「んっ、!」
まだ抵抗する私に追い打ちをかけるキス
今もなお下腹部に当たる彼のそれに、下腹部がキュンキュンと疼く
「、っ、、んッ、、むぅ、、ンン、!」
服の裾から彼の手が入ってきて、スルスルと私の脇腹を撫でる
それがくすぐったいのに、なぜか気持ちよくて、身を捩る
「、はぁ、っ、、香澄、、抱きたい、、ダメ、?」
青い澄んだ瞳が少し辛そうに歪み、私を見つめる
「っ、!、、や、だ、、」
「香澄、、おねがい、、」
ポス、と私の肩に自身の頭を預け、私のことを抱き寄せる
(そんな、、弱々しい悟、、ずるい、、)
自分の中のぐちゃぐちゃな気持ちをどうしたらいいのかわからず、彼の服を掴む
♪〜♪〜
「、さ、さとる、電話、なってるよ、?」
しばらく私の肩に顔を埋め、電話を確認するか悩んでいる様子の悟
「、〜っ、!はぁ、、もぅ、」
盛大なため息をついて、
「なに!?僕、今超いいところだったんだけど、!?」
とほぼキレてる言い方で電話に出る