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いろいろ詰め合わせ(短編)

第9章 これがいわゆる運命(?)(影山飛雄)


香澄side


(なにか、、全てあの人にバレている気がする、、)


先ほど、コソコソと何度かやったあと、熱い握手を交わしている様子を見て、うまくいったんだ、とわかった私

今、前を歩く2人の会話を聞きながら、飛雄の仲間がいる出口へと向かう


「あー、イケメン枠っすね、」

「ん?」

(いま、飛雄の口から、なんて、?)

「え、自分で言っちゃう?」


と私と同じように驚いている黒尾さん


「よく聞くんで」


と嫌味な感じも全くなく、普通に言っちゃう飛雄



(飛雄、、変わったようで変わってないとこもあるや)


思わずふふっと笑い、昔と変わらない一面に安心する


「まあでも入り口になれるなら」


と前を向いて、真剣な様子で言う飛雄


(かっこいいな〜)


その姿を見て、私と黒尾さんは笑ってみんなの元に着いた



(な、何を言っているのか、わからない、、)


唯一、最初に聞こえた「トビオ」って言葉以外わからない言葉のやりとりにハテナが増え続ける私と黒尾さん


「香澄、黒尾さん、みんなで飯行こうって言ってます」

「え、俺らも?」

「はい、うまいの奢ってやるって言ってます」

「あー、俺このあとちょっとホテルでやらないといけないことあって、、」


黒尾さんはチラ、とこちらを見る


(ああ、そんなことなら、、)

「じゃあ私もし「菊川だけ連れてってください」


ニコニコと私の言葉を遮り、飛雄に伝える黒尾さん

「え、いやいや、私だけなんて、、」

「これも仕事のうちだから、ね?

それに、僕明日朝イチで飛行機乗らないといけなくて、、

元々菊川さんは次の行き先が終わって次の国まで、ここにいるか日本に戻るかだったから、連れてってください」


黒尾さんはニコニコと流れるように言い切る


「え、い、いや、だから、」

「わかりました、香澄だけですね」

「え、ちょ、!」


待ったを出す前に、わたしには聞き取れない言葉で仲間に何かを伝える飛雄


「わかったそうです」

「じゃ、俺らもこのまま解散で!
菊川さん、あとはよろしくね」


とヒラヒラと手を振って、去っていく



「え、、、」



チラリ、とみんなのいる方を見ると、キラキラした目でこちらを見ている飛雄の仲間たち 
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