第1章 素直になれば(宮侑)
侑side
「私も、同じこと思ってた」
驚いた顔で言う彼女
あまりにも可愛い彼女に我慢ができず、思わず
「俺んち、来おへん?」
なんて誘っちゃったけど、、
(果たして、我慢できるんか、、おれ、!)
♪〜♪〜
家に着く直前、携帯が鳴る
確認すると、家族からのLINEで、
『ツム、帰ってこおへんからサム連れて、おいしいもん食べてくるわ!』
とのこと
「侑、家族から??」
ヒョコっと覗き込んで、尋ねてくる香澄
(なにするにも、かわいすぎる、、)
きゅんとなる胸を抑えて、、
「なんか、サムも連れてメシいってくるわっておとんから!」
「じゃあ、おうちに誰もおらへんの?」
と何気なく、聞いてくる
(だ、誰も家にいない、、だと、、)
余計に我慢できる気がしない、、と思いながら
そうやなー、と香澄に伝えると、またボワっと音が鳴りそうなほど一瞬で顔が赤くなった
家に着いて、カバンの中から鍵を探しながら、冗談のつもりで
「あれ〜?香澄ちゃん、もしかして、
そういうこと考えてるんちゃーう??」
と言うと、俯いて、小さくうん、と頷いてくる
(これはもうあかんわ)
「今のは、香澄が悪いんやで
ずるすぎる」
と繋いだら手を引っ張り、早歩きで部屋に向かう