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いろいろ詰め合わせ(短編)

第1章 素直になれば(宮侑)


香澄side


お願いします、と伝えると同時に、侑に抱きしめられる


「、、ずっと、こうしたかったんや、、」

肩のところに顔を埋めて、抱きしめる力をさらに強めてくる



久しぶりの侑の匂い、感触に胸がきゅんと締め付けられる

「侑、、」


愛しい彼への思いがこぼれてしまわないように、抱きしめ返した









しばらくそのままで、気づけば部室の窓から見える外の色は、暗くなっていた

「そろそろ帰ろか」

先に口を開いたのは、侑だった
名残惜しく離れる身体と、自然とそのまま繋がれる手

「送るわ」

と侑は優しく微笑み、歩き出す



部室の鍵を閉め、校門へ向かう

(まだ一緒にいたいな、、)


ギュッと手に力を込めると、侑も握り返してくる


「まだ一緒におりたいなぁ、、」

「え、?」

私の言葉に、ん?とこちらを見てくる侑


「私も、同じこと考えてた、」


彼を見ると、目を見開き、すぐにもう片方の手で顔を隠し反対の方を見る

「、、あかん、かわいすぎるやろ、、」

ボソッと呟くと、さらに握る手の力を強め、

「俺んち、来おへん、、?」

と照れくさそうに言う



どういう意味か、なんて聞かなくてもわかる
何度も身体は重ねてきてるから



(でも今日は、、)


想像して、自分の顔が赤くなるのがわかる

でも、一緒にいたい気持ちは、変わらず

「、、、うん」

と頷く



手を繋いだまま、侑の家に向かう
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