第9章 これがいわゆる運命(?)(影山飛雄)
香澄side
「と、飛雄、!!」
大会終わり、待ち伏せして帰宅するのを待っていると、凄い怖い顔をした飛雄が走り出しそうな勢いで歩いて出てきた
呼びかけてもこっちを見ることなく、歩き続ける彼
(このまま帰っちゃう、!)
そう思ったら体が勝手に動き出し、目の前に立って行く手を阻む
「飛雄っ、!!!」
「、っ、!!お前、。」
気まずそうな顔をして、そっぽを向く
「試合、みてたよ」
「、だから、なんだよ、、」
キッ、と私を睨む彼に、思わず怯みそうになる
「みんなに、、謝らないと、、
あのトスは、きっと誰も、、」
「お前に、!関係ないだろ、!!」
「そ、それは!わかってる、けど、、」
しばらく沈黙が続いて、彼は私を避けて歩き出す
「ちょっと、待ってよ!」
そのまま帰ってしまいそうな彼の腕を掴み、止めようとするも、
「もう、俺に構うな」
と言って、腕を振り払い、去っていった
そのあと、中学時代では彼と直接話すことはなくなった
それでも私は彼を忘れることができなかった私は、勉強を頑張った
そして、彼が行きたいと言っていた白鳥沢学園に合格し、進学することになった
進学していくら探しても、白鳥沢学園に彼の姿はなかったけれど、、
のちの噂で、烏野高校バレー部にすごい一年が2人入ったと聞いた