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いろいろ詰め合わせ(短編)

第8章 新しい幸せ(岩泉一)


香澄side





「はー、疲れた〜!」


修学旅行から帰ってきて、疲れがレベルマックスの私


ドサッと体をベッドに投げ出す



「香澄、はしゃぎすぎだ」


はじめが少し呆れながらいう


普段スポーツをしていることもあってか、まだ体力的に余裕のありそうなはじめ



「だって、楽しかったんだもん!」



いつも通り我がもの顔ではじめのベッドを占領する私と、ベッドの端に座る彼




しばらくぽけーっとしていると



「あ、!お土産、はじめのお母さんに渡さなきゃ、!」



お土産の存在を思い出し、カバンを漁ろうと体を起こす



はじめは、携帯を触っていたようだ



そのままカバンのところへ、ベッドから離れようとすると、
グッと手を掴まれ、視界が先ほどまで見ていた天井になる



「え、??」



「そんなもん、あとでいいだろ、」


天井のみだった視界に、はじめの顔が加わる



「え、ちょ、はじ、んっ!」


いきなり口を塞がれ、はじめの体の重みを感じる





「、ん、、ッ、、ぁっ、」




ちゅ、ちゅ、と深いキスに、必死にこたえる



「は、っ、じめ、、ちょ、、んん、」



ずっと続くそれに、さすがに苦しくなってきて彼の分厚い胸板を押す




「、っ、、ずっと、我慢してた、」



あまり余裕のなさそうな顔で、私のおでこに自分のおでこをくっつける



「は、じめ、」



何度も体を重ねているのにも関わらず、いつもとは違う緊張が私を包む




(久しぶり、この幸せ全開な感じ、、)




彼の顔を見ると、男の顔をしていて、きゅ、と胸が締め付けられる




再び近づく顔に気づき、そっと目を閉じた




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