• テキストサイズ

いろいろ詰め合わせ(短編)

第8章 新しい幸せ(岩泉一)


香澄side



一緒に回るぞ、と言われ、手を握られる


「え、!ちょ、はじめ、!」


突然の彼の変わりように驚きしか感じれず、数秒遅れて足が動く


すると、


「あ、!岩泉が香澄のこと泣かしてる!」


と葉月声が聞こえる


そっちを見ると、ニヤニヤした及川くんと、私に負けないくらい驚いている松川くん


「もう泣いてないべ!」


と慌てて私が言う



「もう、ってことはさっきは泣いてたんだ」



とニヤニヤ及川くん



「だまれ、クソ川」


私の手を引いて、背中の後ろに隠そうとするはじめ



「やだな〜、岩ちゃん
おいかーさん、そんな趣味ないからだいじょーぶ」


ハハっと笑って、自分の目の前で手をふりふりしている



「え、岩泉、彼女いたの?」



と不思議そうな松川くん



「そうそう」と嬉しそうに葉月が松川くんの耳元で話をしている


数言言われると、「なるほど」と言ってニヤニヤとはじめの方を見る


「よかったな、岩泉」


「松川、お前もかよ、、」


はぁ、とため息をついて、やれやれといった様子のはじめ




「葉月ちゃん、俺たちの作戦うまくいったね」


「うん!さっすが及川〜〜女たらし〜」


「え、いま、なんかけなされた、??」


「褒められたんだよ」


葉月と及川くんと松川くんの3人でコントのような会話をする



「じゃ、香澄、岩泉と楽しんでね!」


といって、3人でイルカショーの方へと向かっていった



「私たち、どうしよっか、」


「イルカショー見たいんじゃないんか?」


「え?いいの?」


(あまり興味のなさそうな感じだけど、)


「今まで、我慢させてきたからな、
香澄の行きたいところ、全部行くべ」


チラ、とこっちをみて、恥ずかしそうに前を向き、私の手を引いて歩き出す





「ありがとう!はじめ!」





嬉しすぎてどうにかなりそうなのを抑え、残りの修学旅行を全力で楽しんだ




/ 243ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp