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いろいろ詰め合わせ(短編)

第8章 新しい幸せ(岩泉一)


岩泉side



翌日、担任が話しているとき、ふと後ろを見るともうそこに及川はいなかった



(あ、あいつ、!!)




及川が向かった先のことを考えるとソワソワしてしまう




担任の話が終わると同時に、俺は走り出して香澄のクラスの場所へと向かった






(くそっ、、)






もうそこに、香澄はいなくて何人かがその場で誰かを待っているだけだった


「あ、岩泉、!」


「お前、香澄の、、」



名前が出てこずに困る


「葉月ちゃん!」


と後ろから聞こえ、振り返ると


「松川」


「おー、岩泉、なにしてんの、?」


「い、いや、、」


「まっつん、おっそーい!」


とまた後ろから聞こえる声



「ごめんごめん葉月ちゃん」


といって、香澄の友達に駆け寄る松川



「え、お前ら、、」


「ちがうちがう!」


と否定する香澄の友達



「俺はそういう関係目指してるけどな」


「はいはい、てか、香澄なら及川とあっち向かったよ!」



パチンっとウインクをして、ある方向を指差す



「おー、さんきゅ」


その方向へ走り出す



「え、どゆこと?」という松川と「ふぁいとー」という香澄の友達




(待ってろ、!)



・・・




イルカショーの場所に向かう途中の道で、男女が話しているのが見える



(っ、!)



それが誰だか気づいた瞬間に、さらにスピードを上げてそちらは向かう



その間にも手は握られ、顔を覗き込まれている




「おい、及川、!」




何とか近づき、声をかける



「あーあー、時間切れかっ、」



「え?ええ??」


残念がる及川と不思議そうな香澄


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