第8章 新しい幸せ(岩泉一)
香澄side
次の日、バスに乗って美ら海水族館へと向かう
「葉月、誰と水族館回るの??」
隣に座る葉月に聞く
「ん?まっつん♡」
なぜか仲のいい松川くんと葉月
「そっか、松川くん彼女とまわらないんだね」
「別れたってさ」
「えぇ!?」
つい最近、付き合いだしたと聞いた気がするけど、、
(モテるんだなぁー、、、)
・・・
しばらくして、水族館に着いた
クラスごとに移動して、注意事項や連絡事項などを聞いていると
ちょんっ
と後ろから肩をつつかれた
「ん、?」
と後ろを振り返るとニコニコした及川くん
「ぇっ、!」
手で口を塞がれ、驚いた声は、「しー、」といってイケメンスマイルを振りまく及川くんにかき消された
「なんでここにいるの、?」
小さい声で及川くんに聞くと
「及川さんのクラス、もう終わったの〜
だからお迎えに来ちゃった!⭐︎」
と爽やかに言う及川くん
そうこうしている間に、担任が「解散!」という声が聞こえて、私のクラスもバラバラになり出した
「じゃ、香澄ちゃん、行こっか!」
周りの女子の目が痛いな、と思いながら、及川くんについていく
地図を見ながら、及川くんは私に歩幅を合わせて歩く
「なんか見たいのある〜??」
「んー、イルカショー、、」
「おっけー!おいかーさんもイルカショー見たかったんだよね〜」
ちら、と横の及川くんを見ると、「ん?」と言ってニコッと私を見てくる
「い、いや、、なんで私誘ったのかな?なんて、、」
「あー、そうだね〜、まあ簡単に言えば、俺は香澄ちゃんが好きだから、かな!」
ニコニコとしながらいう彼の言葉に理解が追いつかない私
「え、、??」
「岩ちゃんと、今喧嘩中でしょ??
なんならこのままこのおいかーさんのことを好きになってもらって、かっさらっちゃおっかな〜なんて」
さらに理解が追いつかなくなった
「な、なんて、、?」
すると、手をぎゅっと握られ、
「俺、香澄ちゃんが好き」
と、少し照れくさそうに言う及川くん
すると、後ろから、、