• テキストサイズ

いろいろ詰め合わせ(短編)

第1章 素直になれば(宮侑)


香澄 side


帰ってしまう!言わなきゃ!と思って、出た言葉に、再度固まってしまう侑


「ご、ごめん、、いきなりこんな、、」

やっぱり、だめやんな、と思うと、また涙が出てきそうになり、俯く




しばらく沈黙が続いたあと、やっと状況を整理できたのか、香澄に向かって歩き出す


「香澄、言わせてごめん」


「え、、?」


靴を脱いで、わたしの手を取ると、下を向いて、ふうと息を整えている

「あ、あつむ、?」



「香澄、、ずっと前から好きや。
約束破って悪い、本当に誰にも取られたくなかった

ずるくて、どうしようもない俺やけど、香澄を好きな気持ちは誰にも負けへん

もう一度、最初から、、次は俺の彼女として、そばにいてほしい」


伝えてくれている間にも、涙がボロボロと落ちて止まらない


「ズッ、、そん、な、う、うそ、」

「嘘なんかつかへん、ほんまや
香澄、好きやで」


再度伝えられるその言葉に、信じる以外の道はもうない

泣き続ける私に、侑は困ったように

「もう泣かんといてや、、俺、香澄の笑った顔が見たいねんけど」

と、涙を拭ってくれる





/ 243ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp