第7章 守りたい人(宮治)
治side
香澄の手首に包帯が巻かれていた次の日の朝練終わり
「治、ちょっとええか」
着替え終わるとほぼ同時に北さんから声をかけられる
「え、あ、はい!なんでしょう?」
(なんか緊張すんねんなー)
片付けの手を止めて、北さんの方を向く
「いや、片付けしながらでええよ
昨日香澄の手、大丈夫やったか?」
「え、??なんで、北さんがそれを、?」
不思議に包まれた俺と、少し驚きの表情に変わる北さん
「聞いてへんのか?
昨日のこと、、」
(昨日のこと、、?)
そのあと俺は、北さんから昨日の香澄についてを全て聞いた
女2人に突き飛ばされていたこと、手首を捻挫したこと、
その理由が全て自分にあること、、
(なにが、今まで以上にちゃんとみとかないと、や、、
情けなさすぎるやろ、自分)
彼女に少なからずも自分のせいで嫌な気持ちにさせてしまった、ましては怪我までさせてしまう今までの自分に腹が立って仕方がない
「治、あいつは考えた結果お前に言わへんことを決めたんやろ
変なこと、考えたらあかんで」
見抜かれたような言葉に、やっぱり敵わへんな、と思い
「はい、わかってます」
とだけ言って、自分の教室へと向かった
(とは言っても、、自分の彼女が怪我させられて黙ってんの辛いよな〜、、)
女2人、という情報だけだったが、先日の悪い話をしていた2人だろう、と目星をつけ、自分がこれからどうすればいいのかを考えると、いつの間にか放課後になっていた