第28章 今宵はふたりで Ⅱ【P273〜の続き、🤍&🐾 ♟️*】
「っ………!」
夢幻から解放されたヴァリスは、はっと瞼をひらいた。
瞳を巡らせると、そこはデビルズパレスの自室。
「ヴァリス……!」
ゆっくりと起き上がった儚い背を抱き留めたのはシロだった。
ヴァリスをその腕のなかに閉じ込めるその指は、仄かに震えている。
「主様……!」
その背に指をかけようと伸ばした掌を、
彼と同じようにヴァリスの傍に寄り添っていたベレンが取る。
その指は力強く、それでいてやはり仄かに震えて、
触れた指を介して彼女のなかへとふたりの感情が流れ込むよう。