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訳アリ主と恋スル執事たち【あくねこ短編集】

第28章 今宵はふたりで【P273〜の続き、‎🤍&🐾 ♟️*】


「シロ……! ベレン………!」


「はぁ、………静かにしてくれないか」

呆れたような声音にキッとその瞳を睨み付ける。

その視線の先で、フェリスは歪んだ微笑を浮かべた。



「君も君だよ。どうして、この僕よりあんな下賤なんだ?」

その言葉の後重なった唇に、思い切り歯を立てる。



「っ………!」

反射的に唇を解いた彼に、白魚のような指が空を切る。

パンッ。頬を張った音が薄闇に包まれた室内に響いた。
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