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訳アリ主と恋スル執事たち【あくねこ短編集】

第27章 今宵はふたりで【過去作派生中編 ‎🤍→主←🐾 ♟️】


「はぁ………あいつ、主様をひとり占めだね」

踊るふたりの姿を窓硝子に手をついて確認したベレンが呟く。



「……ベレンくん」



「分かってますよ、ルカスさん。俺も………本当は分かっているんだ」

幸せそうにワルツを踊る彼女の姿を、切なげな瞳で見下ろす。



(叶わなかった恋だけど、………実らなかった願いだけど、)

キミの幸せのために、俺はキミを守り抜くよ。

瞳をとじる。密やかな誓いを聞き届けたかのように、窓の外で星が瞬いた。
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