第3章 ハートの海賊団
乗り込んだ潜水艇は海中へと潜ったみたいだ。
を抱えた侭、シロクマは中へと歩みを進めていた。
「君、あのドフラミンゴに立ち向かうなんて、凄いよ。」
『あ、ありがとう…しろくまさん…?あれ、シロクマって喋るっけ…?』
「喋ってスミマセン…。」
『打たれ弱い…。な、名前は何て言うの?』
想像以上に傷付けてしまい、慌てて話題を変える。
「ベポ。君は?」
『私は・。宜しくね、ベポくん。助けてくれて、ありがとう。』
「ヨロシク。。御礼ならキャプテンに言ってくれ。俺らは何もしてないよ。」
『キャプテン……。あ、あの人か!』
キャプテンと言われ、きっと最初に助けてくれた人かと合点がいくと、辺りに見当たらないかとキョロキョロ見渡す。
すると、廊下の奥から白と黒のモフモフの帽子を被った身長の高い男の人が歩いてきた。
『あ、あの…さっきは助けてくれて、ありがとうございました。船長さん…?』
「………テメェには聞きてぇ事が幾つかある。着いて来い。」
そう言って帽子の男は来いと指で招くと、ベポが床へと降ろしてくれた。
(聞きたいことって何だろ…。やっぱり薬のことかな…。何か怒ってそうだし、ちょっと怖いかも…。命の恩人だけど。)