第4章 歓迎会
食堂の扉の外からでも、中の騒がしい声が聞こえてくる。もう皆んな集まってる。待たせてしまったと恐る恐る扉を開けた。
「お、やっと来たか!早く来ねぇと宴が始まんねぇだろ。」
「シャチは早く飲みたいだけだろ。」
「ちげぇよ!純粋に主役が来るのを待ち遠しく待っていただけだ。」
『宴…?あ、あの、お待たせしてごめんなさい。』
謝りながら食堂に入ると皆んな既にジョッキを用意して準備万端だった。遠くの席ではローの姿もある。空いている席に向かっていると、ペンギンが私の分のお酒を持ってきてくれた。
「今日はの為の歓迎会も兼ねた宴だ。驚いたか?」
『はい…!とてもびっくりしました…。』
ジョッキに満タンに入ったお酒を見て、付き合い程度にしか飲んだことが無かった為、こんなに飲んで大丈夫かと不安が過ぎったが、折角みんなが私の為に準備してくれたからと有り難く受け取る。
「じゃあ、自己紹介を頼む。」
ペンギンに促され、その場に立つと周りも静かになる。
注目されるのは緊張したが、皆んな海賊とは思えない程優しそうな雰囲気だった。
『皆さん、新しく入りました。・です。みなさんには沢山お世話になるとは思いますがどうぞよろしくお願いします。』
そのままお辞儀をするとパチパチと乾いた拍手が聞こえてきた。
すると、その時を待ってましたとでも言うようにシャチの帽子を被った男の人が立ち上がると高らかに声を上げる。
「じゃあ、乾杯するぞ!新しく仲間になったを歓迎して、カンパーイ!」
「「「カンパーイ!!!!」」」
『乾杯!』