第3章 ハートの海賊団
船内を一周ぐるりと案内して貰った頃にはすっかり陽は暮れていた。
グルグル…とお腹の虫も鳴き始める。
(そういえば、朝から何も食べてなった気がする。)
ベポも同じようにお腹が空いたとぼやき始めていた。
その時、ペンギンの帽子を被った男が小走りにやってくる。
「お前がだな。ペンギンだ。宜しく。夕飯の準備が出来たから、食堂に来い。」
『ペンギンさんですね。宜しくお願いします。分かりました!すぐ行きます!』
「わぁ〜やっと飯だぁ〜。俺、お腹空いたよぉ〜。」
帽子の通り、彼の名前はペンギンというらしい。何とも覚えやすい。
夕飯と聞いてベポの目が輝く。皆んなを待たせていたら悪いと思い、そそくさに食堂へと向かった。