第40章 誰がため・不死川実弥
「、、、師範っ、、、」
は目を真ん丸にしている。それ以上言葉が出てこない。
「なんで勝手にいなくなった?」
「それはっ、、、」
は答えられない。は無意識にお腹を撫でていた。
「、、、妊娠、してるのか?」
の手の動きを見た実弥が言う。よく見れば、お腹がふっくらしているように見える。
は何も言えずに俯いた。否定しない。それが答えだった。
「相手は誰だ?」
は答えない。俯いて、唇を噛んでいる。
「俺も知ってる奴か?」
はどう答えたらいいかわからず、俯いたままだ。
と、実弥はを抱きしめた。
「師範っ?どうしたんですか?」
「もう止めだ。なんでもいい。相手が誰でもいいから、俺のところに帰って来てくれねぇか?」
「師範?」
「好きなんだよ、が。愛してる。
お前、一人なんだろ?俺のところで子育てすりゃあいい。一緒に育ててやらぁ。」
は驚いて、目を真ん丸にした。その目から、涙が一筋落ちた。
「、、、子供も愛してくださるんですか?」
「お前ごと、愛してやる。」