第6章 デートの練習
五条先生の外での呼び名が決まった。ゴボウよりマシでしょ。本人も自己紹介した事だし、ジョーに決定だ。
「ヘイ、ジョー!」
「楽しんでるよね、僕いじって」
「違うってば。練習してんの」
「いーや、いじってんね」
「ジョー ドンクライ」
「誰が泣いてんだよ」
あはは!
お腹が痛くなるほど笑った。
なんだかんだ言ってジョーって呼んだら反応してくれるからおかしくって。五条先生もつられたのか観念したのか私と一緒にクスって笑ってる。
「これで渋谷行きの準備はバッチリだね、ジョー」
「楽しんでるようでよかったよ」
「なに人ごとみたいに言っちゃって。先生が楽しませてくれるんでしょ?……私、本当に都心は苦手で……デートも上手く出来ないと思うから……私の事、どうぞよろしくお願いします」
まだ僅かに残ってる不安を五条先生に預けるように、少し深めに頭を下げた。
何も言ってこないから頭を戻すと、すぐ近くまで五条先生が来ていて……ベッドの縁に腰掛けている私の前にしゃがみ込む。